Teardrop On A Rose
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Teardrop On A Rose


    Kazuhiro Inaba - Teardrop On A Rose

"Kazuhiro Inaba sings the old songs like he owns them.
This album is a welcome addition to the international Country and Bluegrass music scene."

Tim O'Brien


「稲葉和裕は、これらの名曲をまるで自分の曲であるかのように歌っている。
このアルバムは、世界のカントリー音楽とブルーグラス音楽シーンへの歓迎すべき新たな1枚である。」

ティム・オブライエン

★稲葉和裕の5作目のソロ・アルバム
「ティアドロップ・オン・ナ・ローズ」は、テネシー州ナッシュヴィルのバディー・スパイカー氏の所有するレコーディング・スタジオ、ザ・フィドル・ハウスにて録音されました。60年代から70年代にかけてナッシュヴィル・サウンドを創り上げてきた偉大なミュージシャン、バディー・スパイカーとボブ・ムーアの共演でシンプル且つパワフルな演奏が繰り広げられました。稲葉和裕のヴォーカルを中心に、ハーモニー・ヴォーカルでキャシー・キアヴォラとキース・リトルが花を添えています。ハンク・ウイリアムズの名演で知られる6曲に、ルーヴィン・ブラザーズ、スタンレー・ブラザーズら歌が加わったバラード集に仕上がりました。

レコーディング風景や稲葉和裕による「レコーディング後記」もお楽しみください。

 1. Teardrop On A Rose
 2. Emotions
 3. Cold, Cold Heart
 4. Mansion On the Hill [Instrumental]
 5. Are You Wasting My Time?
 6. With Tears In My Eyes
 7. Sweet Thing
 8. Alone and Forsaken
 9. House of Gold
10. Danny Boy


BONUS TRACK
11. I'll Be All Smiles Tonight


●プロデュース:稲葉和裕
●レコーディング:2002年5月23日 ザ・フィドル・ハウス(テネシー州ナッシュヴィル)
●エンジニアー:デビッド・スパイカー、カート・ストーリー

●ミュージシャン:
稲葉和裕 (リード・ヴォーカル、ギター)
バディー・スパイカー (フィドル、ヴィオラ)
ボブ・ムーア (アップライト・ベース)
キース・リトル (ハーモニー・ヴォーカル、ギター)
キャシー・キアヴォラ (ハーモニー・ヴォーカル)





  CD Cover

本作のCDパッケージは、自然にやさしく、暖かい感触のDigiPak(厚紙製)で製作されています。従来のプラスティック・ケースの反射やキズ・割れを気にせず、永く聴き込んでいただいても独特の雰囲気がかもし出されるデザインになっています。
デザインは、前作「ディキシー・ドリーム」と同様、グラフィック・デザイナー、岩田大介氏が担当。音楽と併せて素晴らしいアートワークをお楽しみください。

なお、CDパッケージには、歌詞(対訳付)や写真を含む20ページのブックレットが入っています。



レコーディング後記 − 稲葉和裕 記



  Waiting on Bob. . .
Kazuhiro Inaba and Buddy Spicher

2002年5月23日のレコーディング当日に思わぬハプニング発生。午前10時からのレコーディングに、ベースのボブ・ムーアが姿を見せない。電話をすれど、ずっと通話中状態(奥さんの長電話)でつながらない。原因は、バディーとボブの事前の打ち合わせの手違い(日程の誤解)があったようです。結局、ナッシュヴィルから約1時間の郊外に住んでいるボブは、急遽、午後1時前にスタジオ到着。午後2時頃から午後8時30分までほとんど休憩なしで、10曲のレコーデュングを敢行。ナッシュヴィルでは、通常3時間を1セッションとして区切りますが、今回は、それらを全く無視。「録り終えるまでする」とスタッフ全員が誠心誠意頑張ってくれました。感謝、感謝。
  Buddy Spicher
The Fiddle Stylist

元祖スタジオ・フィドラー、トミー・ジャクソンのあと、バディーは、ナッシュヴィルでスタジオ・ミュージシャンとして無数のレコーディングに参加し続けている。
私とは、前作「ディキー・ドリーム」で初めて共演し、今回が2回目のレコーディングになりますが、バディーの感情移入と音楽センスは、どのフィドラーにも無い特別な「美学」を感じます。今回のプロジェクトでは、彼といっしょに曲のアレンジメントをさせていただきました。
嬉しいことに、ここ数年、ナッシュヴィルを訪れる度に、ホテルや彼のスタジオで再会し、いっしょに演奏させてもらう機会をもらっています。

バディー・スパイカーのホームページ
<http://www.buddyspicher.com/index.htm>
  Bob Moore
The 'All-around' Bassist of All Time

アメリカ音楽界伝説のベーシスト。過去のレコーディング参加回数は、17,000回を超え、まさにナッシュヴィル・サウンドの底辺を支えてきたミュージシャンである。ナッシュヴィル音楽家ユニオンの規則で65歳を境に10年余り定年退職していたボブでしたが、同ユニオンの規定変更に伴い演奏活動を数年前に再開することになりました。「ナッシュヴィル・Aチーム」のメンバーである彼の音色、力強い独特なベースラインには、一度聴くと忘れられない音楽性があります。
スタジオで、キース・リトルが彼のベースを聴いて、「Like a freight train! (貨物列車のようにパワフルで豪快という意)」と賞賛の声を上げていました。

ボブ・ムーアのホームページ
<http://www.nashvillesound.net/firstindex.html>



  Kathy Chiavola & Keith Little
Harmony Singing Buddies

クラシック・オペラを習得しているヴォーカリスト、キャシー・キアヴォラは、多くの有名アーティストのハーモニー・ヴォーカルを手がけている。キース・リトルは、ヴァーン・ウイリアムス、カントリー・ジェントルマン、リッキー・スキャッグスらとの演奏活動を経て、現在は、フリーランスのスタジオ・ミュージシャンとして、ドリー・パートン、チーフタンズらの活動に参加している。
私と気心の知れたキースは、他のスタッフとのパイプ役になってくれ、音楽面において良きアドバイザーとしてレコーディングに参加してもらっています。

キャシー・キアヴォラのホームページ
<http://www.kathychiavola.com>



  Men at work
Bob Moore and Kazuhiro Inaba

レコーディング時は、ボブと私が同じ部屋の同じ空気を共有しました。一方、バディーは、我々が見ることができない別室でヘッドホンから流れてくる我々の演奏にフィドルやヴィオラを奏でていました。
ボブと私のふたりでレコーディングした、ハンク・ウイリアムスの'Alone And Forsaken'は、レコーディング・スタッフのフェヴァレット・ソングになりました。



  Keith Little
International Brother Plays the Guitar on 'Danny Boy'

ハーモニー・ヴォーカルで参加したキース・リトルの繊細で美しいギター・ワークがアルバムの最後のトラック、イギリスの弁護士・作曲家、フレドリック・ウェーザリーの「ダニー・ボーイ」でフューチャーされています。
この曲は、CD同様、今回のレコーディング・セッションでも最後の曲となり、キースのアレンジを軸にレコーディングが進みました。最もデリケートで美しい旋律のこの歌を、私は、キース、バディー、ボブの生演奏をヘッドホンで聴きながら、ガラス越しの別室で孤独にマイクを前にし、歌に集中して歌いました。




  Listening to the playbacks
Kurt Storey, David & Buddy Spicher, Bob Moore, and Kazuhiro Inaba

バディーの息子、デイヴィッド・スパイカー(レコーディング)とカート・ストーリー(ミキシング)がエンジニアーとして忍耐強く良い仕事をしてくれました。私たちは、レコーディングの途中に何度もコンソール・ルームに入り、録音したての演奏を確認し、OKか再トライを決定していきます。各ミュージシャンが、それぞれ自分の演奏を責任を持って細部まで確認し、全員で意見交換する。完成に近づく嬉しさもあり、同時に、客観的に聴かなければならない最もスリリングな一瞬でもあります。




  Bobby King
The Right Hand Man

日本にも永く住んでおられた友人のボビー・キングは、レコーディング当時、ナッシュヴィル郊外(現在は、ケンタッキー州在住)に住んでいて、今回のツアー中、約1週間、我々のヴァンを運転していただきました。
また、レコーディング・セッションの際は、ツアーの皆さんをスタジオに連れてきていただいたり、ホテルに送ったりと、色々と私にはできないお手伝いをしていただきました。彼のお蔭でツアーとレコーディングの両立が可能になりました。
伝説のベーシスト、ボブ・ムーアの演奏を注意深く聴くボビーは、ブルーグラスのベーシストです。





  The Band
Kazuhiro Inaba, Kathy Chiavola, Keith Little, Bob Moore, and Buddy Spicher

このプロジェクトでは、私の永年の音楽的なアイドル、バディー・スパイカーとボブ・ムーアとの夢の共演が実現しました。また、親友であるキース・リトルとキャシー・キアヴォラのサポートで落ち着いた趣のあるアルバムに仕上がりました。
また、このレコーディングは私の「アメリカ南部ツアー」の行程のなかで行われました。ツアーに参加していただいた皆さんと、ナッシュヴィル滞在中、色々とお手伝いいただいたボビー・キングに深く感謝いたします。



  The Rose

このアルバムのテーマは、「失われた愛」。
そして、バラがひとつのキー・ワードとなり、数曲の歌詞にバラが用いられています。
本作では、ハンク・ウイリアムス(関連)の曲が6曲収録されており、偶然ですが、ハンク・ウイリアムス没後50年目のリリースとなりました。

前作「ディキシー・ドリーム」とはコンセプトやテーマが異なり、私にとっては「新たな展開」となりました。

皆様からのご意見をお聞きできればと思いますので、どうぞ、お気軽にご感想をお送りください。
楽しみにしております。





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